What is Shinshu?

真宗大谷派の思想を批判するブログ。批判とは、否定ではなく「なぜそのような考え方をするのか」「なぜそれが正しいのか間違っているのか」を論じること。

大谷派本山東本願寺での終わりなきパワハラ

 さーて、新聞社のサイトは時間が経つと風化しちゃうからしっかり文面を未来の果てまで残して「自覚」の道を切り開かなくちゃ!!

 真宗大谷派(本山・東本願寺京都市下京区)で人権問題を担当する部署の職員が部下を怒鳴りつけるなどのパワハラ行為を繰り返したとして、けん責処分となっていたことが29日、分かった。大谷派では2016年度と17年度にもハラスメント事案が発生しており、人権を取り扱う部署でのパワハラは宗派としての人権意識が問われる。
 同派「解放運動推進本部」は、ハンセン病や平和、性差別といった人権に関わるテーマを専門的に取り扱う部署。企画展やシンポジウムを通して人権啓発を行っている。
 同本部に8人いる職員のうち1人が昨年末ごろ、上司から「おまえばかか」とののしられたり、怒鳴りつけられたりするなどの嫌がらせを繰り返し受けていると宗派のハラスメント防止委員会に対して申告したという。申告を受けて同委員会が職員に聞き取りを行った結果、2014年ごろから日常的にパワハラ行為があったと認定し、5月15日付で職員2人をけん責処分にした。
 大谷派が宗議会に提示した相談件数によると、2016年度には7件の相談があり、うち3件がハラスメントと認定された。17年度は6件の相談に対して1件を認定、18年度は3件の相談があったが認定件数はゼロだった。組織内で毎年のようにハラスメント事案の相談が発生していることに対して宗派内の僧侶からは内局(執行部)の責任を問う声もあり、大谷派は「人権尊重を推進すべき解放運動推進本部において、このような事案が発生したことは誠に遺憾であり、大変重く受け止めている」としている。

 だってさ。これに関してはもはや批判のしようがない。組織の体質を変えなきゃ直らないんじゃない?ずっと同じ部署にのさばっている人もいるようだし、定期的に刷新しなきゃハラスメントや汚職の温床になってしまうのでは…。パワハラを受けた側はもちろん、パワハラする人にも「あなたは病気です」といってちゃんとカウンセリングを受けさせるべきだし、なんらかのプログラムを組むべきでは?クビにはできないでしょうが、この部署にこのままこのような人物を据え置きするつもりなのでしょうか?

 というか我が宗派では7月から年度が変わるというのに、このタイミングでっていうのも本当姑息というか....。金使う案件の後には必ず宗務総長がすぐ変わったりするし、「あとのことは知りません〜」「来たばかりだから知りません〜」っていう感じにしたいのバレバレなんですけど。いい加減、そういう交代時期の節目にかかるように事業をするのやめません?

 

 2020/7/31追記

東本願寺但馬宗務総長はこのようにコメントしました。

2020年7月27日更新解放運動推進本部におけるパワーハラスメント行為について(宗務総長コメント) 

 このたび、当派の解放運動を推進する機関である解放運動推進本部において、パワーハラスメント事案が発生しました。
 本件は、解放運動推進本部の職員が、2014年4月から2019年12月までの期間に、同本部の職員2名から日常的なパワーハラスメント行為を受けていたもので、宗派に設置されているハラスメント防止委員会において調査及び事実確認を行ってまいりました。その結果、「宗務役員のハラスメントの防止に関する規程」に基づき「脅迫、名誉棄損、侮辱、過度な暴言等精神的な攻撃」に該当するハラスメント行為と判定し、行為者2名については、2020年5月15日付で処分を行いました。
 宗派において差別問題を課題とし、人権尊重を推進すべき解放運動推進本部において、このような事案が発生したことは誠に遺憾であり、大変重く受け止めております。
 ここに解放運動推進本部とともに差別問題に取り組んでくださった関係各位の皆さま並びに寺院・門徒の皆さまに深くお詫び申し上げます。解放運動推進本部では、二度とこのようなことを起こさないよう、このたびの事案を心にとどめ、職員一人ひとりを尊敬すべき存在として仕事に取り組むことをあらためて確認しました。
 今後は、誰もが安心して相談できる体制を整え、より良い職場環境の構築に力を尽くすとともに、解放運動推進本部にかけられた願いに立ち返り、その本分を尽くしてまいる所存でございます。

2020年7月27日宗務総長 但馬 弘

 「処分を行いました」と但馬弘氏は書いてありますが、記事には譴責処分とあります。譴責の場合は訓告と規定されているようですね。これが本当だったとすると、もし私がパワハラを受けた側ならパワハラ上司及び東本願寺に対して訴訟を起します(あ、もしかしてもうなってるかな???)。こんなことを譴責で終わらせるなんて、全然事態を重く見てないというのがよくわかりますね。停職や減給処分にするべきだと私は思います。本山側についても5年にも渡って行われていたハラスメントを放置してきた責任も重いのではないでしょうか。このようなことは『真宗』で大きく取り上げ、宗門の重要課題として受け止めるべきだと思います。メディアに載るような不祥事事件を起こしておきながら渦中の人物は訓告レベルで終わるとは....私もパワハラしないようにこの件についてよく調べて自覚の道を歩まなくちゃ。だからこの自覚の道を与えてくださったパワハラ加害者の方のこと、もっと知りたいしどんな方なのかとても興味があります。